学力は遺伝するか

「お父さんに似て勉強ができないのよ」

以前、ある生徒と面談したとき、その子は小さい頃からお母さんにそう言われ続けたそうです。

泣きながら
「先生、私バカだからどれだけ努力してもできるようになりません」
と話すその子に、私は次のように言いました。

「甘えるな。バカとか遺伝とかいうもっともらしい理由で自分を納得させるな。死ぬほど努力して、それでもできなかったらバカだと思え。そんな努力もしてないのにバカっていう言葉に逃げるな。お前はバカを名乗るには努力が足りなすぎる。」

私の考えを述べると、子供の成績は家庭に依存します。子供の勉強ができるかできないかは、つまりは親で決まります。

しかしそれは、親の頭が良ければ子供もいいという意味ではありません。子供のやる気を出す、子供が積極的勉強する状況を作ることができた家庭は、自ずと子供の成績が上がるのです。親の学力なんて関係ありません。

「私バカだから」と言った子の勉強ができない原因は、その子の親にあります。

「自分はできない子なんだ」という認識を親が子供に植え付けてしまったのです。できないことがあればそれは遺伝のせい。あと少し努力をすれば達成できた目標も、「どうせ自分は…」と逃げてきたのです。

知識や学力が遺伝するわけありません。
しかし、親の考え方、価値観は子供に影響します。
それは遺伝ではなく、環境です。親の「あなたはできない子」という価値観、環境が子供から自信と努力するモチベーションを奪ったのです。

はじめからできる子なんていません。みんな努力してできるようになるのです。よく、才能や遺伝で人の功績を評価する人がいますが、それは努力をしてきた人に対してもの凄く失礼なことだと思います。努力抜きで、遺伝や才能のみで偉業を成し遂げる人などいません。

翌週その子が「できました。」と涙を浮かべながら報告に来てくれたとき、やっぱりこの仕事をしていて楽しいなと感じます。


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【保護者宛てメール】文章題が苦手

小学校1年生の息子さんを持つ保護者の方に送ったメールです。

【ケース】:小学1年。男の子。パズル等は好き。読書や本の読み聞かせなどは少なかった。算数の文章題「ひき算」が苦手。

>以下、迫田のメール

算数の文章題ができない原因は大きく分けて三つあります。

①そもそも勉強がきらいになりつつある
②基礎的な国語力(主語述語の理解不十分)
③計算が遅い

です。

①はすべての科目、学年に共通しますが、
「なんでできないの?!」
「さっき言ったじゃん!」
は禁句です。そして大概そういった事を言う親の場合、せっかく問題が解けても「はい次の問題」と、ちゃんと褒めずに流してしまいます。
苦手なものは全部できるようにしようとせず、一つできたらほめてあげる。一日一つの課題ができれば良しとする。苦手なものは少しずつ耐性をつけることが大切です。

もっと言えば「苦手」と決めつけるのも良くないかもしれません。
本人はできないつもりはないのに、親の反応で「自分は○○ができないんだ」と決めつけてしまうこともあるからです。

②文章題が苦手な場合、「何がどうなった」を理解してないことがあります。なので、質問(詰問にならないように)形式で、「誰が誰に何個飴をあげたの?」「結局合計は何個になったの?」と理解を助けてあげることが大切です。
大人と違い、抽象的なイメージが子どもはできないので、絵に書いたり物を用意してあげることも大切です。

また主語述語は、会話の中で習得していくものです。日々の何気ない子供の話を聞き流さず「そうなんだ!その後どうなったの?!」「そのとき、あなたはどう思ったの?」「そういうときはどうすれば良かったと思う?」といった感じで、「考えさせること」と「表現させること」を意識して下さい。

③実はこれが原因であることがとても多いです。要は単純に算数の取り組みが遅いのです。私が渡すプリントをゲーム形式で取り組んで見て下さい。ゲームのルールは別のメールで送ります。
単純な計算力が上がるだけで、算数の成績は飛躍的に上がります。

一番重要なのは①です!とにかく、勉強の苦痛感を与えないことが全てです!まだ小学1年生ですから慌てなくて大丈夫!楽しくやって、計算力だけはつけておけば文章題もできるようになります。


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「大学入試」で落ちる受験生①

たまに受験生がこのブログを読んでいるという噂を聞きつけたので、たまには大学受験向けの情報を書いてみます。まず、落ちそうな受験生の特性を。

①このブログを読んでいる
②彼氏・彼女がいる
③すぐ質問に行く
④「○○大逆転」みたいな本を買う
⑤受かった先輩や成績の良い友達の参考書、問題集を使う

もっと書きたいところですが、とりあえずこの辺で。この項目に一つでも当てはまる場合、危ないです。

①に関しては自虐で言っているのではなく、そんな暇あったら勉強しなさい、という意味です。そもそも携帯やPCをいじってても成績は伸びません。これだけの情報化社会においても、それは不変です。授業の復習や過去問演習などやることはいくらでもあります。そんな暇はありません。

「息抜きで…」「ONとOFFの切り替えが…」などとのたまう受験生が散見されますが、受験生に息抜きなんて必要ないし、ONとOFFなんていってないでずっとONにすべきです。人間は機械じゃありませんから、ずっと脳の電源をONにしててもショートしません。ゴハン、お風呂、睡眠など息抜きする瞬間はいくらでもありますから、意図的にそんなことする必要ありません。息を吸うのと同じ感覚で当たり前のように勉強する。これが受験生として当然の姿だと私は思います。

個人的には、ブログやTwitterで「受験における価値ある情報」を生徒向けに流してる講師の感覚も理解できかねます。

②論外。人に構ってる余裕があるなら自分に回した方がいいです。今まで数々の受験生を見てきましたが、カップルで両方第一志望に受かった例は一例もありません。その子にとって楽に受かる場合や推薦などは除きますが。

→つづく